Nintendo Switch 2で新たに採用された、ウルトラハイスピードHDMIケーブル。
見た目は従来のHDMIと区別がつきませんが、データ伝送速度がよりアップした最新世代のHDMIケーブルです。
この「ウルトラハイスピードHDMIケーブル」とはどんなもので、これまでのHDMIケーブルとは何が違うのか?
手持ちのHDMIケーブルやディスプレイ(モニター)は問題なく使えるのか?
調べてまとめました。
ウルトラハイスピードHDMIケーブルとは?
「ウルトラハイスピードHDMIケーブル」とは、従来の「ハイスピード(18 Gbps)」や「プレミアムハイスピード(18 Gbps・HDR保証)」よりさらに進化した、最新規格のHDMI 2.1b対応ケーブル。
ちなみに、これまでのNintendo Switchは「ハイスピード」を採用していました。
ウルトラハイスピードHDMIケーブルを含む、HDMIケーブルの種類や仕様などを表にしてみました。
ウルトラ ハイスピード | プレミアム ハイスピード | ハイスピード | |
---|---|---|---|
バージョン | HDMI 2.1 | HDMI 2.0 | HDMI 1.4 |
伝送速度 | 48 Gbps | 18 Gbps | 10.2 Gbps |
解像度 ・リフレッシュレート | 4K / 120Hz 8K / 30Hz | 4K / 60Hz 1440p / 120Hz | 4K / 30Hz 1440p / 60Hz |
対応機能 | VRR(可変リフレッシュレート) DynamicHDR eARC | HDR など | ARC など |
採用ゲーム機 | Nintendo Switch 2 PS5 Xbox Series X など | PS4 Pro など | Nintendo Switch PS3 PS4 など |
Switch 2が採用しているウルトラハイスピードHDMIケーブルは、最大48 Gbpsの帯域を伝送可能。
4K / 120Hzの非圧縮映像、HDR10、eARC(高品位オーディオリターン)、可変リフレッシュレート(VRR)、自動低遅延モード(ALLM)などに対応しています。
……なんだか難しく聞こえますが、要するに「形は同じに見えても、これまでよりも高性能なHDMIケーブルなんだな」くらいに考えておけば十分。
これまでのHDMIとの互換性もあるので、旧仕様のモニターやテレビとの接続も一応は可能です。
Switch 2用のモニターやテレビはHDMI 2.1対応が望ましい
Nintendo Switch 2のドックは、4K解像度(最大3,840×2,160)でフレームレート60 fps、フルHD/1440pなら最大120 fpsの映像出力に対応。
さらに、可変リフレッシュレートにも対応しています。
これらは、ウルトラハイスピードHDMIケーブルおよびHDMI 2.1の機能を前提としたもの。
よって、Switch 2を滑らかで美しいグラフィックで楽しみたいなら、HDMI 2.1に対応したモニターやテレビが望ましい、ということになります。
HDMI 2.1入力に対応していれば、4K60Hz HDR表示に加え、フレーム落ちや入力遅延を抑えた滑らかな描画も期待できる。
もしSwitch 2用にモニターやテレビを買い替え・新調するつもりなら、「HDMI 2.1対応」のものを選ぶのがおすすめ。
HDMI 2.1の記載がない場合は、解像度「4K」以上、リフレッシュレート「120Hz」以上のものを選びましょう。
手持ちのモニターやHDMIケーブルは使える?
ウルトラハイスピードHDMIケーブル、およびHDMI 2.1対応モニターを使うことで、性能を最大限に発揮できるSwitch 2。
では、これらの仕様に対応していない手持ちの古いモニターやケーブルは、Switch 2では使えないんでしょうか?
モニター
HDMIには下位互換性があるので、基本的にどのようなモニターであってもHDMI接続さえできればSwitch 2を遊ぶことは可能。
ただし、描画できる映像はモニターの性能に左右されるため、Switch 2の美しい(あるいは滑らかな)グラフィックが十分楽しめない可能性があることに注意が必要。
4K・120Hz以上のモニターであれば、Switch 2の性能を最大限に活かして楽しめます。
HDMIケーブル
HDMIケーブルについてもモニター同様、下位互換性があるのでSwitch 2を遊ぶことはいちおう可能。
ただしHDMIケーブルの性能が低い場合、いくらモニターが高性能であってもSwitch 2のグラフィックを十分に表示できない可能性があります。
- ウルトラハイスピードHDMIケーブル → 問題なし。Switch 2の性能をフルに活かせる
- プレミアムハイスピードHDMIケーブル → 解像度・リフレッシュレートは問題ないが、VRR(可変リフレッシュレート)に非対応。わずかに映像がカクつく可能性あり
- ハイスピードHDMIケーブル → 4K・30Hz、もしくは1440p・60Hzまでしか表示できない。VRRに加えHDR(ハイダイナミックレンジ)にも非対応なので、映像のクオリティがかなり落ちる
Switch 2に付属するHDMIケーブルを使うか、別で買うつもりなら多少高くても「ウルトラハイスピードHDMIケーブル」と記載のあるものを選ぶのが無難です。
Switch 2の「ウルトラハイスピードHDMI」って何?まとめ
さいごに、Nintendo Switch 2の「ウルトラハイスピードHDMIケーブル」とは何なのか、3項目でまとめます。
- Switch 2ドックは4K・60fpsや1440p・120fps出力、VRRやHDRにも対応。この性能を活かすにはウルトラハイスピードHDMIケーブル(HDMI 2.1相当)が必要
- ウルトラハイスピードHDMIケーブルに加え、HDMI 2.1対応ディスプレイ(=4K・120Hz以上)を用意すればSwitch 2は最大限のグラフィック性能を発揮できる
- 旧ケーブル/旧モニターも接続は可能だが、Switch 2のグラフィック性能が活かせない可能性あり
対応機器を揃えるか、多少グラフィックは落ちたとしても現在持っているモニターを使うのか。
用途と予算に合わせてベストな組み合わせを選びましょう!
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